2012/02/21
先日東京で行われた学会に出席してきました。
今回興味深かった内容は
1.小児アトピーと食物アレルギーについて
2.ニキビの新たな治療について
3.母斑症について でした。
今回は小児アトピーと食物アレルギーについて、とても興味深い知見があったので、ブログに書いてみます。
これまで、食物アレルギーがあると考えられる場合には、食事の制限が行われていました。
しかし、今回の講演では、
・妊娠中・授乳中のお母さんの食事制限は、子供の食物アレルギーの予防に影響しない
・妊娠中・授乳中のお母さんの食事制限は、子供の食物アレルギーの感作(食べ物に反応するようになること)に影響しない
という論文の内容が報告されていました。
さらに、これまでは食物アレルギーが疑われると、離乳食の開始時期を遅らせるということが行われていましたが、
・離乳食の開始時期が遅いと、むしろ、2歳になったときのアトピーと喘息の頻度が高い!
という報告でした。
これまで当院では、食物アレルギーが疑われる際には、まず少量から食べてみてとアドバイスしていました。
何らかの症状が出るようであれば、初めて検査をおこない、その結果を元に食事指導を行ってきました。
その指導は、今回の報告をうけて、やはり間違っていなかったと実感しました。
今後さらに多くの報告が出てくると思います。
その報告を参考にしながら、今後も指導を進めていきたいと思います。
そのほかの話題については、今後追加していきます。