「紫外線対策は真夏になってから」と考えている方は少なくありません。しかし実は、6月は一年の中でも特に紫外線対策が重要な時期です。気象庁のデータでも、紫外線量は5月頃から急激に増え始め、6月には真夏に近いレベルに達します。一方で、気温がそれほど高くないため汗をかきにくく、日差しの強さも真夏ほど実感しにくいことから、対策が不十分になりがちです。
紫外線によって起こる皮膚トラブルには、日光皮膚炎のほか、紫外線に反応して赤みやかゆみ、水ぶくれが生じる「多形日光疹(たけいにっこうしん)」や、特定の薬剤や化粧品が原因で起こる「光接触皮膚炎」があります。
また、長年の紫外線暴露が原因のシミやしわの原因となる光老化も生じます。
例えば、「曇りの日に買い物へ出かけただけなのに、夕方には顔や首が真っ赤になった」「ゴルフや庭仕事の翌日に腕がかゆくなった」といった日光皮膚炎が、紫外線が急に強くなってきているこの時期によく見られます。
予防の基本は日焼け止めの使用です。日焼け止めは、紫外線吸収剤フリーのものを選んでいただくと刺激性皮膚炎は起きにくくお肌の敏感か肩にも安心して使っていただけます。
通勤や買い物などの日常生活ではSPF30程度・PA+++、屋外でのスポーツやレジャーではSPF50+・PA++++を目安に選びましょう。また、一度塗れば安心ではなく、汗や摩擦で落ちるため2〜3時間ごとの塗り直しが大切です。帽子や日傘、黒や紫外線カット素材の長袖の活用も効果的です。
「紫外線による肌への影響は、目に見える日焼けだけではありません。数年後のシミやしわを防ぐためにも、今からの対策が大切です。当院では症状の治療だけでなく、患者さま一人ひとりに合った日焼け止めの選び方やスキンケア方法についてもご相談いただけます。『最近少し気になる』という段階でも構いませんので、お気軽にご来院ください。