お湯をこぼしたり、ヘアアイロンでやけどして、当院を受診される患者さんが増えています。
やけどは、その深さの順に、1度、2度(浅いもの・深いもの)、3度と分かれています。
1度は、水ぶくれができない赤みがあり、ヒリヒリ感が強い状態です。
浅い2度は水ぶくれができ、痛みがある状態です。
この2つのやけどの状態は、適切な治療を行えばキズ跡が残らず、2週間以内に治ります。
しかし、それよりひどい状態の深い2度と3度のやけどは、痛みが無いことが多く、
治るまでに2週間以上かかる上に、キズあと(ケロイド)が残り、手術が必要なことが
多くなります。
どんな深さのやけども、初期治療がとても重要です。
やけどをしたときには、まず冷やすこと!
流水で最低10分以上冷した後、保冷剤を乾いたタオルでくるんでやけどした部分を
冷して下さい。太ももなどにお湯をかけやけどしても、服を脱がせる必要はなく、
服の上から冷やしてください。
小さな範囲で、赤みだけなら冷やすだけでも良いと思いますが、
「水ぶくれの範囲が広い」
「顔や陰部をやけどした」
時には、救急外来、皮膚科や形成外科を受診しましょう。
油やアロエ、味噌などを塗る行為は意味が無いばかりか、
かぶれなどの原因になりますので、 そいうものは塗らずに受診なさってくださいね。
最近は寒さのせいか、湯たんぽやあんかでの「低温熱傷」が増えており、
治療に時間がかかっています。
長時間にわたって圧迫と低温での熱が加わることにより、3度熱傷となります。
治療も普通のやけどとは違ってきますので、痛みのない湯たんぽなどでのやけどは
早めの受診をお勧めします。
当院では、大人からお子さんまでの、やけどとやけど跡の治療を行っておりますので、
是非ご相談ください。
※仕事中のやけどは労災の適用となりますので、受付でスタッフにお伝え下さい。