学会報告(水いぼの治療)

この週末に、全国の皮膚科医が集まる学会があり参加してきました。

その中で、水いぼの治療についての講演があったので報告したいと思います。

 

現在当院では、痛み止めのテープ(ペンレス)を貼って、水いぼをとっています。

これまでも、1回に20個までと説明していましたが、これは

・痛み止めをシッカリ利かせるのに必要な濃度を確保するため

・多く取ることで、子供に不安感を抱かせないため

・皮膚の感染(とびひ)を予防するため

と考え、これまでの臨床経験に基づいて、お話していました。

 

今回の講演では、上に述べた事がしっかりとした証拠で裏付けられました。

特に印象的だったのが、

「テープを小さく切ってしまうと、痛みがまったく取れません!」

「痛みと恐怖で水いぼをとるのが嫌になってしまう!」

「これは絶対やめましょう!」

 という演者のお話でした。

麻酔テープを沢山貼ってしまうと中毒症状が起きてしまいます。

このことから、安全に痛みなく取るためには、

当院でこれまで指導していたことをさらに徹底していきたいと思います。

子供たちを苦しめないようご協力願います。

茶のしずく石鹸による即時型小麦アレルギーについて

先日出席した学会で、普通の小麦による運動誘発性アナフィラキシー茶のしずく石鹸による即時型小麦アレルギーの違いについて、講演があり非常にわかり易かったので、報告します。

 

 小麦アレルギー 普通の小麦 茶のしずく石鹸
主な症状 じんましん 血管浮腫
特異的IgE RAST検査  ω5グリアジン>小麦   ω5グリアジン<小麦
予後 小麦摂取無ければ無症状
だが、難治。 
石鹸中止し、小麦暴露なければ
1年程度で軽快 

以上より、茶のしずく石鹸による即時型小麦アレルギーは、加水分解小麦暴露をやめ

小麦摂取を完全に中止すれば、1年程度で軽快する方が多いと報告されておりました。

もし心配な方は、症状を確認のうえ、上記の検査ができる病院を紹介できます。

学会報告(食物アレルギーについて)

2012/02/21

先日東京で行われた学会に出席してきました。

今回興味深かった内容は

1.小児アトピーと食物アレルギーについて

2.ニキビの新たな治療について

3.母斑症について               でした。

今回は小児アトピーと食物アレルギーについて、とても興味深い知見があったので、ブログに書いてみます。

これまで、食物アレルギーがあると考えられる場合には、食事の制限が行われていました。

しかし、今回の講演では、

・妊娠中・授乳中のお母さんの食事制限は、子供の食物アレルギーの予防に影響しない

・妊娠中・授乳中のお母さんの食事制限は、子供の食物アレルギーの感作(食べ物に反応するようになること)に影響しない

という論文の内容が報告されていました。

さらに、これまでは食物アレルギーが疑われると、離乳食の開始時期を遅らせるということが行われていましたが、

・離乳食の開始時期が遅いと、むしろ、2歳になったときのアトピーと喘息の頻度が高い!

 という報告でした。

これまで当院では、食物アレルギーが疑われる際には、まず少量から食べてみてとアドバイスしていました。

何らかの症状が出るようであれば、初めて検査をおこない、その結果を元に食事指導を行ってきました。

その指導は、今回の報告をうけて、やはり間違っていなかったと実感しました。

今後さらに多くの報告が出てくると思います。

その報告を参考にしながら、今後も指導を進めていきたいと思います。

そのほかの話題については、今後追加していきます。

 

あせもと虫刺されととびひ



だんだんと気温が上昇し、暑い季節がやってきました。首回りや肘膝が汗をかいてかゆくなる「あせも」の患者さんが増えてきました。 あせもをひっかきすぎると傷がついて、湿疹になってしまうことがありますので、 暑い季節は、薄着で、湯船に入らずシャワーにし、首回りを清潔に保ってみてください。

また、幼稚園や公園で顔や足を虫に刺され、腫れ上がってしまい、とびひになって来院される お子さんも多くなっています。 薄着になると、どうしても虫に刺されやすくなりますので、 公園に出かける際には、虫除けを塗り、虫刺されには注意して下さい。


NHKで放送された巻き爪の治療について

6/29にNHKの朝の情報番組で足のトラブルについての治療法が紹介されていました。

ご覧になった方も多いかと思いますが、当院でも巻き爪の治療を行っていますので、

紹介された方法と当院で行っているVHO爪矯正の違いをここで述べてみたいと思います。

放送では形状記憶超弾性ワイヤーを使った方法が紹介されていました。

この方法は、私が一番最初に習得し行っていた方法です。

誰でも簡便に行うことができ、短時間で施術できるとても優れた方法です。

しかし、欠点があり、爪を短く切った患者さんには、ワイヤーを入れることができません。

巻き爪で受診される患者さんは、爪が食い込む痛みのために爪を短く切ってしまっています。

痛みがあるのにワイヤーを入れられず、「我慢してください」と云うことが多かったのです。

それに対してVHO爪矯正は、爪を短く切ってしまった患者さんにも入れることができます。

技術的に難しく、誰でも簡単に入れることはできないことや専用の器具とVHOワイヤーが

必要であるという欠点がありますが、爪の形ごとにVHOワイヤーを変形させるため、

どんな形の巻き爪にも装着することができます。

ワイヤーが入れられず我慢されている方、我慢されずに、一度ご相談頂ければと思います。

 

学会に行ってきました

先日,診療終了した後に大阪で行われた日本皮膚科学会総会(皮膚科の中で

一番大きな学会)に行ってきました。

開業して1年が経ち、自分のこれまでの知識が古くなっていないか心配でしたが、

学会での講演を聴き、自分の治療方針が古くなっていない事を再確認し、さらに

新たな知識も得てきました。

今回得た知識で興味を引かれたのが、多汗症の治療についてです。

夏に向かい、これから受診される方により良い治療を提供したいと思います。