皮膚の病気について解説します☆

皮膚の病気について解説します。

ご相談される事の多い病気から,少しずつアップしていきたいと思います。

皮膚の乾燥について

冬は色々な感染症が流行り、体調を崩しやすくなりますが、
この時期皮膚にも大きな変化が起きます。
それは、「皮膚の乾燥」です。
寒くなり、アトピー性皮膚炎の患者さんが、まず、皮膚の乾燥とかゆみの悪化を
訴え受診されるようになりました。
そして、年明けにも、皮膚のガサガサのお子さんが増えてきています。

皮膚の乾燥は、季節的な変化ですので、どなたにも起こりえます。
しかし、適切なスキンケアを行えば、皮膚がかゆくなることを防げます。

・ナイロンタオル、垢すりタオル、網(最近流行っているそうです)で体をこすらない事!
良く泡立てた泡をすくって、泡で体を洗うと刺激が少なくなります。

(寒い時期は、首から上脇の下陰部だけせっけんで洗えば十分です!!)

・入浴後はしっかり保湿すること!
体がしっとりした状態での保湿は効果的です。かさかさが無くなるように保湿剤を塗りましょう。

皮膚の乾燥は、生後6カ月くらいから思春期まで、高齢の方で強くなりますので、がさがさしてきたらしっかり保湿してください。

みずぼうそうについて

水ぼうそうは1歳〜小学生くらいの間にかかると,比較的重症化せずに治癒しますが,

赤ちゃんや大人が感染すると重症化してしまいます。

重症化とは・・・具体的には,激しい発疹とのどの痛みによる経口摂取困難・高熱,

場合によっては脳炎になってしまいます。 

 

最近は子供の頃にみずぼうそうにかかったことが無く,

水ぼうそうに感染した子供からうつされた親御さんが

重症化して来院されるパターンも増えています。

 

水ぼうそうは、飛沫・空気感染を起こし、感染力がとても強い病気です。

兄弟が感染すれば,まず間違いなく他の兄弟にうつります。

 

重要なのはここからです。

 

免疫が弱い1歳未満の赤ちゃんやお年寄りが感染すると、

脳炎をおこし,重症化する可能性があります。

脳炎をおこすと命にかかわります。

 

感染のリスクを抑えるため、可能な限り他の患者さんと接触しないように、

診察を行いたいと思っています。

 

水ぼうそうであることがほぼ間違いないと思われる場合はもちろんのこと, 

水ぼうそうが少しでも疑われる場合

(例:保育園などで水ぼうそうが流行っている状態で体に多数の発疹がある

体の発疹が短時間(時間単位で増えます)で増える

原因不明のかゆみを伴う発疹が出ている)

であっても

受診される場合には、予めお電話でご連絡頂くか、受付にてスタッフに声をかけて下さい

(診察の順番まで車の中で待っていただく場合があります。)

 

大切な命を守るため,診察マナーとしてご協力をお願いいたします。

 

なお,重症化リスクの年齢でなければ,水ぼうそうは放っておいても大抵は軽症で治ります。

 

「かゆみが強くて眠れない」

「かゆくてひっかいてとびひになる」

「発疹が痕になってしまう」

 

のを改善したり,防いだりするために,また

 

「脳炎の予防」(稀ですが)

 

のために,塗り薬や飲み薬で治療されることをお勧めします。

 

※「水ぼうそうの治癒」とは「全ての発疹が痂皮化(かさぶたになる)した状態」です。

この状態になるまでは,保育園・幼稚園・学校への通園通学は出来ません。 

治癒証明などが必要な場合は診察時にお申し出ください。      

日焼けはやけどです!

連休中お天気が良かったせいか,海や山へ行き,日焼け(による痛み)で受診される

患者さんが激増しました。

 

直火が原因では無いのでピンとこないかもしれませんが,

日焼けはれっきとしたやけどです

 

イメージとしては遠赤外線でじっくり焼いているような状態です。

ひどい日焼けをしてからしばらくたつと,痛みがとれてかゆくなり,皮膚がむけてきます。

これは死んでしまった皮膚がカサブタとなってとれてくる状態です。

 

「自分は黒くなってもかまわないから日焼け止めはぬらない」

という方(中高年の男性に多いです)。

 

日焼け止めは「黒くなるのを防止する」

                ためだけに塗るのではありません 。

 

日常よりずっと強い紫外線を浴びるような場所へ行く際に日焼け止めを塗る目的は,

皮膚癌予防効果とか黒くなりたくないとかいう事よりも

短期的には

 

真っ赤になるような強い日焼け=やけどをしないため

 

です。

 

海や山などの日差しの強い所やディズニーランドなどの日差しを遮る場所の少ない所へ

お出かけの際は,普段日焼け止めを使用なさらない方もぜひ使ってください。

 

海や山などへお出かけの際に使用する日焼け止めは

 

 

@SPF30以上(更にシワ・タルミなどの光老化を予防したい方はPA+++),

 

できれば

 

A塗りもれのなさを考慮→クリームタイプ

               ・・・シャカシャカふるリキッドタイプやジェルタイプは塗りやすいですが

                 必要量より少なくしか塗れていない場合がほとんどです。

 

B落ちにくさを考慮→ウォータープルーフタイプ

               ・・・最近は石けんで落とせるタイプのものも出てきています。

 

Cお肌への負担を軽減→紫外線吸収剤不使用

               ・・・紫外線吸収剤は,お肌の上で紫外線を無毒化する

                 化学反応が起きるため,お肌に負担がかかりやすいです。

                 

市販の物でも上記に当てはまる物であれば何でも良いと思います。

 

 

 

当院では上記の条件を全て満たす

ノブUVシールドEX(SPF50以上,PA+++) 30g 

をお勧めしており、当院窓口でご購入いただけます

 

 

(ご希望の方にはサンプルとパンフレットを差し上げておりますので,

 診察時に遠慮無くお申し出ください。)

 

紫外線を防ぐだけでなく、お肌をより健康にしたいという方には

エンビロン ラドローション  

もおすすめです。

SPF16/PA+++ながら、抗酸化ビタミン配合がたっぷり配合されているので

1日1回の塗布でSPF30以上の効果が得られます。

赤ちゃんから敏感肌・アトピーなどの方までOKです。院内にて販売しております。

こちらもサンプルをご希望の方は診察時にお申し出ください。

 

 

そして塗り方・・・重要です

 

 

かなりたっぷり・真っ白になるくらい塗りましょう。お顔全体で500円玉分位

目安です。

これより少ないと,うまく日焼け止めが乗っていない皮膚は効果ゼロ

になります。

(SPF50表記が20位に減るのではなく,ゼロです!) 

白やピンクなどの薄い色は紫外線をしっかり透過してしまうので,特に海やプールに

行かれる場合は水着を着る前に全身に塗ってください 耳・首もお忘れなく。

 

 

更に2〜3時間毎に塗り直し・塗り重ねてください

 

汗などで落ちてしまった部位は,やはり効果ゼロになります。

お化粧をされている場合のお顔は,

紫外線ブロック効果のあるパウダーファンデーション

でお化粧直しをする事で代用しましょう(ノブからファンデーションも出ています)。

 

 

それでも赤くなってしまった,痛くなってしまった場合は・・・

応急処置としてはクーリング

(氷水を入れたビニール袋+タオルや保冷剤+タオルで冷やす),

そして出来るだけ早く皮膚科へ行きましょう。

早めの処置が炎症の程度・期間,何より痛みや赤みを軽減します。

 

蚊に刺されやすさは遺伝子で決まる!!

季節が夏になり「虫刺され」で受診される患者さんが増えています。

イギリスの研究グループの報告によると、「蚊」が感知するのは、

人が知らないうちに発生させる物質だそうです。

一卵性双生児と二卵性双生児で、「蚊」の刺されやすさを比較したら、

 

一卵性双生児は同じくらいの頻度で刺され、

二卵性双生児は、刺されかたに差があったそうです。

 

刺されやすい人は、自覚あると思いますが、虫よけをしっかり使いましょう!

虫刺されの治療について

「虫刺され」はなぜ腫れる!? 

腫れやかゆみの原因は虫の毒に含まれるヒスタミン類が原因です。刺された直後ではなく、朝になり「パンパンに腫れました」という患者さんが多いです。子供では遅発型のアレルギーが起こりやすいので、すごく腫れますが、成長とともに、徐々に腫れなくなります。

治療はどうする?

 
抗ヒスタミン剤の飲み薬とステロイドの塗り薬を塗ること、何より冷やすことが大切です。子供は、押したり、掻いたりするうちに水ぶくれになり、破れると、「とびひ」になることがあり注意が必要です。


「虫刺され」の予防は?


家の中では、玄関とベランダの出入口に「ベープ」などを置くこと。吊るすタイプはあまり効かないことが報告されています。

外に出る時は、虫除けスプレーやジェルを使います。最も有効なのは「ディート」を含むものです。しかし、6ヶ月未満の乳児に使用しないことや年齢により使用回数が決まっているので、必ず添付されている注意書きに沿って使ってください


「ディート」外用した部分の皮膚を蚊が認識できず、刺されなくする薬剤です。


乳幼児には、効果は少し落ちますが、「イカリジン」が含まれる虫よけを使用してください。

虫除けは皮膚の露出部に使い、まんべんなく皮膚に塗って、最後に衣服にかけると効果的です


日焼け止めを同時に使う場合には、日焼け止めを先に使用します。

 これから、虫の活動はますます活発になりますので、しっかり予防してください。

「毛虫皮膚炎」について

庭木の剪定をした後、公園の木の下で遊んだ翌日に、

手足や首、顔などに、かゆみの強い「赤いでもの」が

ぶつぶつと出てきたら、それは毛虫皮膚炎かもしれません。

 

毛虫皮膚炎の場合には、毛虫の毒毛を取らないと、どんどん「でもの」が

拡がってしまいます。

 

「毛虫皮膚炎かな?」

と思ったら、ガムテープなどをでものの範囲にはってはがし、

残っているドクガ(毛)をとりのぞいてください。でものの広がりを抑えられます。

体が暖まるとかゆみを強く感じやすいので、入浴はひかえ、ぬるめのシャワー位に

しましょう。

 

非常にかゆみも強いので、多くの場合、飲み薬や強力な塗り薬の治療が必要になります。

「頭シラミ」について

「頭がかゆくて虫がいるんです!」「学校で頭に虫がいると言われました」

いって来られる患者さんが、最近また増えています。

よく見てみると、白いたまごが頭髪にくっつき、虫が這っているのが見えることがあります。

頭シラミという病気です。

頭シラミは髪の毛を住みかにしていて、髪の毛がないと生きていけません。

頭が、かゆくてフケが多くなってきた」

という訴えで来る方や,保健の先生に

「シラミですので皮膚科に行ってください」

と言われて来院される患者さんも多いです。

最近また、坪井周辺の小学校や保育園での流行しています。

治療は、スミスリンシャンプー・スミスリンパウダーという殺虫剤を使います。

スミスリンは頭しらみの幼虫・成虫を殺しますが、卵を殺すことはできません。

卵は1週間〜10日でふ化するので、卵からふ化した頭シラミを退治しないと

根治させることはできません。

そこで、スミスリンを3日ごと4回繰り返し

目の細かいクシで虫と卵を落とす必要があります。

クシで取れないときは、卵がついた髪の毛を根元で切ってしまうのも良いです。

完全に卵がいなくなるまで続ける必要があります。

服や枕カバーなどについた頭シラミの卵、幼虫、成虫ともに約60℃以上のお湯に

5分位浸けておくと死んでしまいます。

家族内でうつし合うことが多いので、家族全員で治療する必要があります

頭のかゆみ、フケが最近増えて変だと思ったら、一度皮膚科を受診してみてくださいね。

正しい知識を持って、きちんと治療しましょう。

「とびひ」について

暖かくなってきたせいか、「とびひ」で受診される患者さんが増えてきました。

「とびひ」はアトピー性皮膚炎や湿疹、虫さされなどのかゆみを訴える患者さんが、

皮膚をかきむしっているうちに、「水ぶくれ」や「ただれ」・「かさぶた」が全身に広がってくる

病気です。

夏に多く発生し、「水ぶくれ」や「かさぶた」が全身に「飛び火」するように広がるので

この名前が付けられたと言われています。

 

虫刺されや湿疹・あせもなどは、「夏になれば子供はみんななるよね〜」

と軽みられてしまうらしく、市販薬などで対処し、あまり効かないために掻きむりし、

結果としてとびひになってしまうようです。 

「とびひ」の治療は、化膿止めの飲み薬を飲みながら、湿疹の治療を行います。

治るまでは、プールなど他の方に感染させる恐れのあるイベントには

参加できなくなります。

 

最近は小さい頃から抗生物質を飲んでいるために、

普通の抗生物質が効かない「とびひ」 も多くなってきています。

 

今までに飲んできたお薬を確認したいので

診察にはお薬手帳をご持参ください。

 

 

かゆみ(痛み)のある出物(「かさぶた」や「水ぶくれ」)が

数日で急に全身に広がってきた場合には、

早めに皮膚科を受診してくださいね。